はりのすけブログ


オーガニックのものを食べても劇的に健康になるわけでは無いです。
オーガニックのものを食べて、すごく元気が出てきたと言う場合はほとんど気のせいと言っていいと思います。
実感が無く、日々を過ごしていて、ふと最近調子がいいかもって気づくかもしれないぐらいのものです。
食べ物は薬ではないので、劇的に変化するのはおかしいと言えます。
劇的に変化するものは危険であり、健康を害する可能性が高くなります。

食べ物で劇的な効果を求めるなら、カフェインか砂糖を摂るのが良いと思いますが、皆さんが知っての通り、効くだけに問題も多くあります。

また、普通に農薬を使って生産された農産物も残留農薬が健康被害があるほど残っていることはほぼ無いと言っていいでしょう。
実際に鍼灸師として多くの患者さんを見ていて健康な人がオーガニックなものを食べている人が多いかと言われるとそうでもなく、オーガニックのものを食べていなくても元気な人はいっぱいいます。

それでもオーガニックのものを選びたい

それでも僕はオーガニックなものを選び食べた方が良いと思っています。
なぜか?
人間は人間をメインに考えすぎて視野が狭くなっていると思います。
視野を広く見れば、オーガニックのものを選ぶ方が人間にメリットが大きいと思うからです。

農産物に農薬を撒くとどこに行くかと言うと、水に流されて、川へ海へと流れていきます。
その汚染された水は巡り巡って人間に体の中に入ってきます。

また、微生物や虫が殺されることでそこにある生態系が崩れます。
生態系が崩れれば、特定の菌や虫が増えたり、減ったりすることで、農産物に実害を与えることが考えられます。
そうなるともっと農薬を撒くようになったり、微生物の働きが衰えるので農産物が育たず、外から肥料を入れる必要が出てきます。

結果、不健康な農産物しか生み出せなくなるし、人間の生活環境もどんどん悪くなる。
そして、農薬も化学肥料も石油製品なので有限です。
農薬と化学肥料を使った農業は持続不可能です。

不健康な農産物を食べていたら、一つ一つの事象は微々たるものかもしれません。
でも、積もり積もると問題が発生することが容易に予想できます。

だから、少しでもオーガニックのものを買うことで、劇的に健康になることがなくてもより良い環境に貢献できたら良いと思うのです。
もちろん、オーガニックのものは美味しいので、オーガニックを選ぶというのは美味しく環境にも貢献できる素晴らしい選択だと考えています。