はりのすけブログ

花粉症に鍼灸治療をオススメします。
鍼灸治療をすることで、毎年薬でしのいできた方がその年は飲まなくても大丈夫なくらいに改善した例もあります。
もちろん、個人差がありますので、絶対ではありませんが、効果が期待出来ます。

鍼灸治療で花粉症を治療するのは、症状を抑えるのではなく、体のめぐりを良くして、体本来の機能を取り戻すことで、自然に症状が楽になります。
花粉は本来、人体に害はないのです。

5人に1人以上が花粉症

最近は子どもにも増えています。
花粉症は身体に入った花粉に対して免疫が過剰に反応した結果、症状が出るものです。
花粉症の4大症状は、くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、目のかゆみです。
また、花粉がのどから気管に入ると、たんの出ない乾いたせきが続くことがあります。
重症の場合は、気管支の粘膜が腫れ、のどの痛みや呼吸困難が起こることもあります。
皮膚に花粉がつくことで肌が荒れたり、耳の中に花粉が入ることで耳にかゆみが起きることもあります。
花粉症の症状が重いと、ぼーっとして熱っぽい、だるく倦怠感がある、頭が重いといった全身症状をともなう場合もあります。
花粉症は基本的には死に至るようなものでは有りませんが、非常につらく、集中できず、生活でさまざまな支障があることと思います。

はりのすけでは鍼灸治療と生活指導により、花粉症の緩和、治療を行っています。

花粉症の原因について考えながら、具体的な説明して行きたいと思います。

花粉症の原因は本当に花粉なのか

この問いが発生するのは花粉症の人が花粉の多さ比例して多くなっていないということがあげられます。
図1は花粉症の割合とスギ・ヒノキの面積割合を比較したグラフです。
花粉症がスギ・ヒノキの花粉量に必ずしも比例しないことわかります。
花粉症とスギ・ヒノキ
これらは田舎よりも都市の方が花粉症が多いことが考えられます。

原因は化学物質!?

マウスの実験で農薬のスミチオンを極微量投与すると投与しない場合に比べて、花粉症が強く出たことや
車の排気ガスが多いところほど、花粉症が多いなどの研究結果が報告されています。
その他にも、いろんな薬剤、農薬、食品添加物、電磁波などでも同様に花粉症がひどくなったり、発症しやすくなることが分かってきているようです。
花粉は引き金で、花粉症の本当の原因はさまざまな化学物質ではないかと考えられます。
そう考えると花粉症が昔は少なかったことも説明がつくように思います。

過剰な潔癖は危険

また、アレルギーを持っておられる子どものお母さんに多いのですが、子どもために綺麗にしなければと思い、掃除をする物理的にだけではなく、抗菌剤などを使用して過剰に綺麗にしようとされる方がいます。
アレルゲンとなるハウスダストや花粉などを取り除くのは有効な手段です。
しかし、抗菌剤など薬剤を使う必要はありません。
さまざまな化学物質で症状がひどくなることがわかってきているので、その抗菌剤が原因で症状がひどくなることも考えられるからです。
最近は菌活といった活動がブームになりつつあるようですが、人間の身体と菌は密接に関係があります。
抗菌剤は人間の身体に良い菌、悪い菌の区別なく殺してしまいます。
菌を敵対するのではなく、上手く共存していくことを考えましょう。
人間の身体に住み着いている常在菌は人間の免疫に関わりが深く、アレルギーにも非常に関わりがあります。
花粉症を治療するには菌活も非常に重要な要素になってきます。

首のコリを取ると花粉症が楽になる

これは僕が以前働いていたクリニック磯田の院長がよく言っていたことです。
この院長は京都で鍼灸治療を取り入れた治療を行っていたお医者さんです。
花粉症がひどい人は首が非常に凝っている方が多いです。
首が凝ると花粉症がひどくなるのか、花粉症だから首が凝るのかはわかりませんが、
実際に首のコリを取る治療をすると非常に効果があります。
首のめぐりが悪くなることで身体全体の気血のめぐりが悪くなることが関係しています。
首を冷やさないようにし、温めてあげると症状がマシになりますので、やってみてください。

気血のめぐりを整えると症状は改善する

花粉症の鍼灸治療は気血のめぐりを良くして、自然治癒能力を高め、正常な機能を取り戻すお手伝いをすることです。
では、鍼灸治療を受けてどれだけ効果があるか?
これは非常に個人差が大きいですが、初めは鍼灸治療後、2~3日は調子が良くなります。
治療回数を重ねていくと調子よい日が治療後5日、1週間と長くなっていきます。
よく効いた方の例としては、毎年薬を飲んで、眠たくなったり、だるくなるなどの副作用にも悩まされていた方が数回の鍼灸治療で、そのシーズンは薬を飲まなくて済んだそうです。

薬を極力飲みたくない人に鍼灸治療はオススメ

花粉症の薬は眠くなったり、おもだるいなどの症状が出て極力飲みたくないけど、飲まないと困るという方には特に鍼灸治療をオススメします。
症状を抑える薬も花粉症の原因となる可能性が考えられますので、極力飲まないにこしたことはありません。

生活指導はその人の生活のスタイルに合わせて、できることから、少しずつ無理のない範囲でできるものを提案させてもらいます。
鍼灸治療で気になることや生活中で気になることなど何でも相談して頂き、少しでも花粉症の改善していきましょう。

治療効果は個人差が大きく、症状によっても変わってきます。
まずは数回受けて頂いて、効果を確かめてもらえればと思います。
身体の調子を整えることで花粉症も改善するということですので、必然的に日々の疲れなども取れます。

参考文献&URL
・環境省 花粉症環境保健マニュアル-2014年1月改訂版-
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual.html
・社会地区類型に着目した花粉症有病率の地域差
http://www.gisa-japan.org/dl/19-2PDF/19-2-71.pdf
・「信じてはいけないのだ 病気の迷信」三好基晴著
・タケダ健康サイト
http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=kafunsyo_me#anc01