はりのすけブログ

鍼灸治療のお灸で使われるモグサについてです。
モグサを燃やすことで人体の皮膚、組織に温熱刺激を与えて、身体の調子を整えるのが、お灸です。

ハリーくん
こんにちは!!なごみん。

なごみん
こんにちは!!ハリーくん。
いつもお灸で使っているモグサって何?

ハリーくん
モグサの原料はヨモギなんだ。

なごみん
え、もしかして、よもぎもちとかに入ってるあのヨモギ?

ハリーくん
そう!!
田舎に行くと雑草としていっぱい生えているヨモギだよ。
モグサはこのヨモギの葉っぱの裏側の白くてケバケバしたところを集めたものなんだ。

なごみん
それって、すごく大変な作業なんじゃない。

ハリーくん
ヨモギの葉を乾燥させて、石臼で細かくして、ふるいやとうみという道具で不純物を取り除いていくとふわふわしたモグサになるんだよ。

なごみん
そうか、あのケバケバを手で抜いていくわけじゃないのね。
ヨモギを乾燥させて、細かくして、いらないものを取り除いていくと、モグサになるのね。

ハリーくん
ちなみに、もぐさは「もえぐさ(燃草)」がなまった言葉だそうだよ。

なごみん
なるほど!!草はヨモギのことなのね!!

ハリーくん
モグサは適度な温熱刺激を体に与えることができるので、昔から治療に使われているんだ。

なごみん
お灸って、自然にあるものを上手く利用してる治療方法なんだね。

解説

艾(モグサ)はヨモギ餅を作るときに使われるのと同じヨモギの葉から作られています。
モグサは皮膚や組織に適度な温熱刺激をあたえるのに優れているため、古来より灸治療に利用されてきました。
モグサの成分は主にヨモギの葉の裏側にある毛茸(もうじょう)と腺毛(せんもう)からできています。
毛茸はヨモギの葉の裏側の白い毛です。
腺毛にはチネオールという精油成分を含んでおり、これがモグサ独特の香りとなります。
その他には線維、タンパク質、脂質、灰分、ビタミンB、ビタミンCなどを含んでいます。
ちなみにもぐさは「もえぐさ(燃草)」がなまったことばだそうです。

製法

  1. 5~8月頃にヨモギを採集。
  2. 葉のみを3~4日間天日干しまたは火力で乾燥。
  3. 石臼(いしうす)でひいて細かくする。
  4. 篩(ふるい)や唐箕(とうみ)にかけて不純物を除去する。

モグサの種類

モグサには不純物を取り除く程度によって、種類があります。

  • 粗悪もぐさ:不純物が多く残っているもの。
  • 良質モグサ:不純物の少ないもの。

粗悪と良質という言葉を使っているので、誤解されやすいのですが、どちらがよいというわけではなく、用途に合わせて、使い分けます。
粗悪モグサは燃焼温度が高いため、せんねん灸や温灸など、間接的に温めるのに使います。
良質モグサは燃焼温度が低く、適度な刺激を与えられるために直接肌に刺激するのに使います。

灸治療はこのモグサによって体を温熱刺激を与えて症状を改善させる非常に有効な治療です。
モグサはせんねん灸などはドラッグストアでも売っていますので、手に入れやすく、
手軽に、自宅で、自分で治療が出来ますので、普段の体調管理に是非、取り入れてもらいたいなと思います。